レパートリー作品
「杜子春」
味わい深い古典的、教訓的名作
- 原作 : 芥川龍之介
- 構成台本 : 椿 真二
- 演出 : 椿 真二
- 時間 : 35分
- 出演者 : 男女2名
子供でも大人でも、年令や経験によって、それぞれに味わい方の異なる古典的、教訓的名作です。
ある時、一文無しになってしまった杜子春が、街の門の前で途方に暮れていました。すると仙人が現れ、影の所を掘ってみなさいという。
云われたとおりに掘ってみると、なんと財宝が出てきて、たちまち杜子春は大金持ちになりました。
そして、贅沢の限りをつくしますが、ひとびとはお金のためにのみ集まってくることの虚しさを知り、こんどは神通力を得るために、仙人に弟子入りします。さあ、過酷な修行がはじまりました。
幾多の難行苦行を経て、やがて亡くなった父と母が驢馬になって目の前にあらわれます。
ところが杜子春の前で、両親はむごたらしい拷問にあわされ、ついに杜子春はこらえ切れなくなるのです。
自分の身がたとえ焼き裂かれようとも、息子の幸せを願う母の姿に、杜子春ならずとも誰もが感動し涙します。それほど母の愛とは偉大です。
人生にとって何が一番大切なのかを、物語を通して教えてくれます。